【3歳読み聞かせ】3月のお気に入り絵本

絵本 ブルッキーのひつじ たいようもつきも絵本
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家にいる時間が長かったこともあり、3月も絵本をよく読みました。

娘(3歳)と私のお気に入りを何冊か紹介させていただきます。

ブルッキーのひつじ|M.B.ゴブスタイン

絵本 ブルッキーのひつじ

書誌情報

著者:M.B.ゴブスタイン
出版社:G.C.プレス
出版年:1989年
定価:1100円+税

あらすじ

小さな女の子、ブルッキーは羊を一匹飼っている。

ブルッキーが絵本を読んだり、歌ったりしてあげても「めぇめぇ」と鳴くだけの羊。

それでも羊が大好きなブルッキー。「めぇめぇ」しか書いていない絵本を見つけて読んでやったり、「めぇめぇ」しか歌詞がない歌を教えてやったり。羊のために色んなことをしてあげます。

物語の最後、ブルッキーが優しく羊の耳の後ろをかいてやると、羊もそんな彼女にぴったり寄り添うのでした。

▽絵本ナビ▽
ブルッキーのひつじ

感想・娘の反応

優しい愛がぎゅーっとつまった絵本。心がぽっと温まります。

見返りを求めない、言葉も通じないけどいつくしみあうブルッキーと羊。本当の愛の形ってこうだよな、と改めて考えさせられる一冊。

「めぇめぇ」としか鳴けなくても、羊が何を言っているかは想像できます。

訳は谷川俊太郎さん。心地よいリズムの言葉が、シンプルな絵柄とぴったり合っています。

かいじゅうたちのいるところ|モーリス・センダック

絵本 かいじゅうたちのいるところ

書誌情報

著者:モーリス・センダック
出版社:富山房
出版年:1975年
定価:1400円+税

あらすじ

元気いっぱい、ちょっと反抗期(?)の男の子マックスは、今日もオオカミの着ぐるみを着て大暴れ。

お母さんに怒られても「お前を食べちゃうぞ!」と口答え→夕飯なしのお仕置きに。

自室にこもっていると、周囲ににょきりにょきりと木が生えだして、部屋はあっという間にジャングルに。そのうち波が打ち寄せ、マックスはやってきた船に乗り込みます。長旅の末、たどりついたのは「かいじゅうたちの いるところ」。

恐ろしい姿をしたかいじゅうたちと踊ったり遊んだり、ひとしきり楽しむマックスですが、段々寂しくなってきます。帰りたい場所は、やっぱり温かいあの人。そう、お母さんのところですね。

再び長い航海を終え、自室に戻ると、お母さんが作ってくれたほかほかのスープがマックスを迎えてくれたのでした。

▽絵本ナビ▽
かいじゅうたちのいるところ

感想・娘の反応

実家にあった私の本を持って帰ったところ大ヒット。

案外文字が少なくてびっくりしたのですが(言葉のないページもあり)、その分、挿絵が雄弁に語り、物語の世界にぐぐっとひきこまれます。

幼い頃、マックスの着ぐるみや、ちょっと不気味なかいじゅうたちのルックス、青みがかった色使いに、何とも言えない怪しさを感じて夢中になったことを思い出しました。

誰かに怒られた後、「かいじゅうたちのいるところ」のような別の世界に現実逃避したくなる気持ちは、私もとてもよく分かる。マックスがかいじゅうたちを叱ったり罰を与えたりするのは、お母さんが自分を怒ったことを真似しているのかな?

かいじゅうの世界で好き放題やってきたマックスを、温かいスープが迎えるのも良いですね。

ハラハラドキドキの大冒険と、大好きな場所に戻ってほっとする気持ちの両方が味わえる名作です。

たいようもつきも ーフランチェスコの歌

絵本 たいようもつきも

書誌情報

2011年度ニューヨークタイムズベスト児童絵本賞受賞。

著者:作:キャサリン パターソン、絵:パメラ ドルトン
出版社:日本キリスト教団出版局
出版年:2013年
定価:1500円+税
ページ数:32ページ

あらすじ

聖フランチェスコの「the Laudes Creaturarum :被造物の讃歌(太陽の賛歌)」を子供にも分かりやすい言葉と表現で書き直した作品。

太陽も、月も、神さまがおつくりになられました。

この世界で神さまの恵みに感謝し、

お互いに愛し合い、生と死を受け入れ、

平和に暮らすことの大切さを伝えます。

日本キリスト教団出版局

神様が作ったもの=自然(太陽、月、風、水 etc.)の全てを愛し、感謝しながら生きる喜びが歌われています。

※太陽の賛歌の原訳はこちら

感想・娘の反応

義母からプレゼントされた一冊。

キリスト教の考えがベースになっているため、馴染み辛い部分もありますが、ページをめくる度、とても清らかな気持ちに。切り絵に絵の具で着彩した絵柄も、奥深い美しさがあります。

内容はまだちょっと難しいのですが、画面一杯に書き込まれた、美しい植物や動物、自然の中で戯れる子供たちの様子に娘も興味津々。この絵本を開く時は、「これは何をしているところ?」「どうして?」というような娘の質問になるべく答え、じっくり楽しむことにしています。

毎ページ、りすが出てくるのですが、最終ページをよく見ると、そのりすは子供の手の中に包まれ、お墓に埋められようとしています。娘もそのことに気づいて「あー…」と何とも言えない表情をしていました。

「死」について私から教えるのは難しく、積極的に語ったことはありませんが、こんな風に絵本の世界で少しずつイメージを掴んでいくのも良いかもしれませんね。

また、漠然とですが、自然への畏怖祈りの気持ちなども、伝わっている気がしました。

今このタイミングで出会えてよかった作品です。

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