ワーママ生活2年目。 毎日が慌ただしく過ぎ去っていきますが、 親子のコミュニケーションの場として、子供の感情や想像力を育むツールとして、 読み聞かせの時間は意識して作っています。 図書館で何冊か借りて返却期限までに何度も読む、というのが最近のリズム。 読書記録もかねて、借りた絵本を順番に紹介させていただきます。
おばけのコンサート
書誌情報
著者:たむらしげる 出版社:副音館書店 出版年:2004年 定価:900円+税 ページ数:24ページ
あらすじ
おうちの中で小さなおばけがハーモニカをふいています。「フォンファーフーファン」。
トントン、とドアがノックされ、現れたのは森の木のおばけ。バイオリンを手に持って「キーキコキーキコ」。楽しい音に誘われて水のおばけやおばけぐも、楽器を持ったおばけたちがどんどんやってきます。みんなの音が合わさって楽しいコンサートのはじまりはじまり。
「フォンファー、キューキコ、ホーホー・・・」と盛り上がっていると、あれれ、家がグラグラ揺れています。愉快な音楽につられて、思わずダンスを始めた家のおばけの登場です。
演奏したり、踊ったり一晩中楽しく盛り上がったお化けたち。朝になり、楽しそうなおうちの様子をお日さまがのぞくと…それまでの盛り上がりとはうってかわり、大急ぎで解散するおばけたちでした。
▽絵本ナビ▽
おばけのコンサート
感想・娘の反応
「おばけ」ブームの娘。「怖いけど面白い、のぞいてみたい」、そんな気持ちなのだと思います。
この作品はとっても賑やかで楽しいおばけ絵本。ハーモニカの「フォンファーフーファン」という音色を始め、沢山の楽器の音がユーモアたっぷりに表現されています。
何度も同じ音色が出てくるので、娘もリズムを覚えてしまい、「フォンファーキーキコ…」と親子で歌うように読んでいくのが楽しかったです。人によって全く違う読み方になりそうなのも面白いな、と思いました。
一番盛り上がるのがグラグラっと地面が揺れ「家のおばけ」が登場するシーン。意外性があり、ダイナミックな展開に娘も大喜び。
「怖くないおばけ絵本」を探している方には特におすすめの作品です。
うちのおばけ
書誌情報
著者:文:谷口國博、絵:村上康成 出版社:世界文化社 出版年:2008年 定価:952円+税 ページ数:32ページ
あらすじ
おかあさんのへやからペタペタペタペタ、おとがする。
「うちのおばけ」 文:谷口國博、絵:村上康成
そっとのぞくとそっとのぞくと…のっぺらおばけ~。
こんな書き出しから始まる作品。「のっぺらおばけ」は言うまでもなくパックをしたお母さんです。そのあとも「ボサボサおばけ(ドライヤーで髪を乾かすおねえちゃん)」、「あわあわおばけ(お風呂に入るおじいちゃんとぼく)」など様々な「うちのおばけ」が登場します。
ラストのページ。階段の下で黄色く光る4つの目。おかあさんでも、おねえちゃんでも、おじいちゃんでもなさそうです…。「そっとのぞくとそっとのぞくと…」、電気がパッとつきそこにいたのは…?
…おうちで飼っている犬と猫でした。
あ~よかった、やっぱり怖くなかったね。
▽絵本ナビ▽
うちのおばけ
感想・娘の反応
「保育園で読んだことあるよ!」と娘が真っ先に手に取った絵本。
最近「のぞいてみる」と言うフレーズの登場回数が増え、どこで覚えたのか不思議に思っていたのですがこの作品の影響のようです!
子供って本当に絵本から言葉を覚えていくんですね。意味やニュアンスもちゃんと理解していてびっくり。
「国語力(語彙やセンテンスの理解)は今後の学習の根幹になる部分だと思うので、これからも意識して絵本の時間をとっていきたいと思います
さて、こちらの絵本も「こわくない」おばけ絵本です。明快な線と色使いで描かれた挿絵の雰囲気もユーモラス。「そっとのぞくとそっとのぞくと」というフレーズが繰り返され、文章のテンポが良いので娘も内容をよく覚えていました。ページをめくる前に「これは○○おばけだよ!」と自慢げに教えてくれるのがかわいかったです。
谷口さん(文)と村上さん(絵)がタッグを組んだ「うちのかぞく」という絵本シリーズがあり、これもその中の一つ。「うちのコロッケ」「うちのきんぎょ」など、面白そうな作品がまだたくさんあるので見つけたら借りてみようと思います。
コメント