今週から、集英社LEEの公式サイトでブログを書かせていただいています。
このブログを立ち上げたのが2019年3月。きっかけになったのは娘の出産と復職です。
こちらの記事にも書いている通り、20代で結婚、悠々自適なDINKS lifeを楽しむこと5年余り。そろそろ出産を…と考えた際は「働いている病院に迷惑をかけたくないな」と、雇用期間が終わるタイミングと合わせて、産休を計画しました。
運よく計画通り妊娠し、「子供が生まれたら半年で復帰(別の病院)、大学院での研究も始めよう」と青写真を描いていましたが…。
現実は厳しく、まず大学院生+非常勤の身分では保育園に入れない。とりあえず、空いている一時保育の枠をその都度確保しながら働く…という綱渡りのような生活が始まりました。
前職が「退職」という形になっているため、雇用保険の制度上育休手当がもらえず、産後8週~復職まで収入0になってしまったのにも参りました。
一方で、子供のかわいさは想像以上で、家族と過ごす生活そのものへの愛着が強まる日々。
そのこと自体は幸せなのですが…なんとなく「一人前の医者」になるには家庭を顧みず、髪の毛振り乱して働かなきゃ…みたいな先入観があって。そうできない自分への自己嫌悪が日に日に募っていきました。もともと料理や片付け、といった家庭的(?)な活動が好きなのですが、それも医者としての適性がないってことかなぁと悩んだり。
人生の軸足が「家庭」に傾きつつあることは否定できず、一方で「まだまだ一人前の医者ではないのに、もっと働かなくてはいけないのに」という思いも消えず。人生の価値をどこにおいたらいいのか?答えの出ない迷宮に…。
「人生とは」という壮大な(?)テーマに初めて対峙し、もがく中で、別に仕事か生活かの二項対立じゃなくて、仕事も生活もそこそこ楽しむ自分なりのスタイルで良いのでは?という考えがよぎりました。
仕事にも真摯に取り組みたいけれど、おうち時間も大切。なるべく自炊して出来るだけ美味しい食事を食べたいし、目に触れるものは素敵なものであってほしいからインテリアだって整えたい。ファッションも楽しみたいし、育児だって後悔のないようしっかりやりたい。
わがままかもしれないけどそんな私の暮らし方を、誰より私自身が大切にしてあげたいな…と試行錯誤の記録をつづる場所として始めたのがこのブログです。
知育のこと、料理のこと、読んだ本のこと、自分の興味のあることを徒然に綴るのは楽しく、ため込んだ感情のデトックスにも繋がりました。「仕事」と「家事」の他にもう一つ、打ちこめる活動が増えたことで思い詰めることも少なくなりました。まだまだキャリアと暮らしのバランスに悩むこともありますが、ブログを始めた当初より、色んなことを自分らしく選択できるようになっていると思います。
また、開設当初は本当に誰も読んでくれていなかったのですが、おかげさまで現在では一日500人を超える方々が遊びに来てくれるようになりました。
ブログを始めて良かったな、思います。そして今年はもう一歩チャレンジ、としてLEEの公式ブロガーに応募し、幸運にも選んでいただくことが出来ました。少しずつ「自分らしい人生」が拓けていっているかもしれません。
こちらのブログも引き続き更新していく予定です。とりあえず、知育や読書記録、日々のお料理はこっちかな。エンビロンネタも。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
LEEのサイトでもよろしければ見つけてみてください(^^)
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