【くもん】子供のやる気はどこから来るのか?|内発的動機づけについて考える

知育・習い事
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娘3歳。くもんを始めて4カ月が経過しました。

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以前は宿題をこなすのに一苦労(途中で気が散ったり、やりたくないとごねたり)でしたが、最近の娘はとてもやる気!すすんで「くもんしよう」と机に向かいます。

「毎日の学習習慣がついた」ということもあるかもしれませんが、明らかに彼女自身のやる気レベルが上がっていて。このモチベーションがどこから湧いてくるのか、少し考えてみました。

最近子供がくもんの宿題をやりたがらないもっと積極的に取り組んでほしい、などのお悩みがある方はぜひご一読ください。

【3歳児のくもん】宿題の内容

くもんでは現在、国語算数の2科目を履修している娘。

それぞれ5枚ずつ、合計10枚のプリントひらがなカードが一日の宿題です。

プリントの内容はこんな感じ。

くもん 3歳

【国語】Z1:運筆(まっすぐズンズン)
【算数】5A~4A:1~50までの数、数字のなぞり書き

ひらがなカードはこれと同じものをファイリングし、フラッシュカードのように使っています。

くもんで出来るようになったこと

くもんに通い始めて1カ月。

運筆はずいぶん安定し、力強くなりました。何より、1~10までも怪しい?感じだったのが、50まで数えられるようになったのがすごい!日々の学習(繰り返し)の成果だと思います。

読めるひらがなも増えてきました。

子供の習い事と内発的動機づけ

続いて、本題「子供のやる気はどこから来るのか?」について。

人間のやる気は大きく①内発的動機づけ②外発的動機づけの2種類に分かれると言われています。

内発的動機づけは内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のこと。金銭や賞罰などの外的な報酬に基づかない、自発的な活動を指します。

対して、外発的動機づけは外部からの報酬や賞賛を得ることを目的とした状態。また、「これをしなかったら罰が与えられる→仕方なくやる」といった行動も、外発的動機づけに当たります。

【内発的動機づけ】
 内面に沸き起こった興味・関心に動機づけられている状態
 ex.) 小説が面白くて没頭して読み続ける
   自転車に乗れるようになりたくて夢中で練習する

【外発的動機づけ】
 外部からの報酬や賞賛を得ることを目的としている状態
 ex.)テストで赤点を取らないために勉強する

一般的に内発的動機づけに基づく行動は、楽しく、質が高く、持続性があると言われています。

よって、こどもの習いごとでは、この「内発的動機づけ」を意識することが非常に重要!

「やらされている」感を減らして、「自らやりたくてやっている!」状態に持っていくことができれば、毎日の宿題や練習がスムーズに進み、親にとってもストレスフリーな環境を築くことができます。

有能感と自己決定感

そして、この「内発的動機づけ」の鍵となるのが有能感自己決定感

くもんを例にとると、「こんなことが出来るようになった!」「『自分で決めて』宿題をしている!」といった自信や達成感が、内発的動機を沸き起こす原動力となります。

【くもん】娘のやる気をひきだしたもの|内発的動機づけ

娘の場合、「数が数えられるようになった!」「数字が読めるようになった!」というポイントでやる気がググっとアップしました。娘の中で「自分はできる!」という自信(有能感)が芽生えたのだと思います。

(数字が読めるようになったのがよほど嬉しいのか、車のバックナンバーやエレベーターの表示なども手当たり次第に読んでいる状態です…。)

また、自らすすんでくもんに取り組めるようになった、ということは自己決定感の向上にも繋がるのではないでしょうか。

今のところは、「自分は出来る!→積極的に取り組む→もっと出来る!→もっと積極的に…」という好循環に入っている気がします。

内発的動機づけを引き出すポイント

このように、子供の内発的動機を引き出したいとき、もう一つのポイントになるのが「マズローの欲求5段階説」です。

マズローの欲求5段階説

マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求は5段階のピラミッド状に構成されている(下図参照)というもの。

モチラボより引用

自己実現欲求
 自身の力を発揮したい
尊厳欲求
 認められたい、尊敬されたい
安全欲求
 危機を回避したい、安全・安心に暮らしたいという欲求
社会的欲求
 グループに所属したい(家族、会社、趣味仲間など)に所属したい
生理的欲求
 生きていくための本能的な欲求(寝たい、食べたい)

一般的には、低階層の欲求が満たされると、より高い階層の欲求を欲すると言われています。

くもんに置き換えて考えると、「習い事をしている」=社会的欲求までは満たされている状態。次は「認める」「尊重する」というステップを踏むことで、自己実現=内発的動機づけに基づく行動に発展させることが可能になります。

つまり、「あなたならできるよ」「よくできたね」といった声かけが重要なポイント。このあたり、くもんの先生は流石にとてもお上手なので、言葉の選び方、バリエーションなど今後も参考にしていきたいと思っています。

子供が宿題にやる気を出さないと、つい「やらないんだったら片づけるよ」とか「宿題終わったらおやつ食べよっか」(どちらも外発的動機づけ)とか言ってしまいがちですが…。一歩引いて、「まずは認める」という親の姿勢が大切なのだ、と私も肝に銘じておこう。

くもん 3歳

子供のやる気を引き出すために、親が出来ること

子供のやる気を引き出すために親が出来ること。まとめると以下の3つに集約されます。

  • まずは認める:「あなたならできる」「よく頑張ったね」
  • むやみに報酬や罰則を提示しない
  • 子供の「自己決定感」(自分の意思で行動している)を意識する

褒めた方がいいんだろうな、とか子供に主体的に行動させた方がいいんだろうな、とか…なんとなく「こうすれば良いのでは?」と思っていたものが、心理学の分野でも根拠があることなのだと分かり、なんだか腑に落ちた感じ。

私と娘も、上手くいかなった時は、一旦ここに立ち返ってみようと思います。

子供と内発的動機づけ

最後に、 子供は知的好奇心が極めて高く、幼児期は内発的動機づけに基づく行動がよく見られるそうです。

今は(時間もなく)くもんしかしていませんが、今後習い事を増やす際も、娘の内発的動機を意識して選んであげたいなぁと思います。

心の底から「やりたい!」と思えるものに出会えるといいな。

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