最近は、毎月2冊ずつ娘に絵本をプレゼントしています(プラス幼稚園で募集のあった「こどものとも」の定期購読にも入会したので、新しい作品との出会いが必然的に増えそう(^^))。
今月購入した絵本はどちらも世界観が美しく、私も娘もあっという間にお気に入りになりました。2冊あわせて紹介させていただきます。
の|junaida
書誌情報
著者:junaida 出版社:福音館書店 出版年:2019年 定価:2000円+税
あらすじ
いつも言葉と言葉のすきまに、こっそり隠れている「の」。ふだんは目立たないけど、言葉をつなぐ不思議な力を持っています。そんな「の」の持つ力にフォーカスした作品。
「わたしの お気に入りのコートの ポケットの中のお城の 一番上の眺めのよい部屋の…」とページをめくる毎、無限の物語が繋がっていきます。
▽絵本ナビ▽
の
感想・娘の反応
「の」で繋がる不思議な世界。視点が離れたり、ぐーっとフォーカスしたり、過去や現在など時空も自在に行き来して…最後に行きつく場所は?
美しく緻密な挿絵には次のページへの伏線がちゃんと書き込んであって、文章と絵が綿々とリンクしていきます。
読み聞かせする大人も心から楽しめる絵本。是非皆さんに手に取っていただきたい作品です。
同じ作者による「Michi」は「第12回MOE絵本屋さん大賞2019」の第7位にランクインしており、こちらも気になる。
アーネストがころんだ|ガブリエルバンサン
書誌情報
著者:ガブリエル・バンサン 出版社:BL出版 出版年:1995年 定価:1300円+税
あらすじ
おしゃまなねずみの女の子「セレスティーヌ」と優しいくま「アーネストおじさん」のやりとりが可愛らしいシリーズ。もともとは捨て子だったセレスティーヌをアーネストが引き取って育てている設定です。
今日は楽しみにしていたジェロームの結婚式。急いで駅に向かう途中、アーネストが転んで怪我をしてしまいます。薬局に包帯を買いに行ったり、落ち込むアーネストを元気づけたり、必死に看病するセレスティーヌの成長を感じる作品。
▽絵本ナビ▽
アーネストがころんだ
感想・娘の反応
娘と私が大好きなアーネストおじさんシリーズ。家にあるのはこれが3冊目になります。
この作品ではアーネストが老眼鏡をかけていたり、こけてしまったり、とちょっぴり老いを感じさせる反面、セレスティーヌが大活躍。怪我をしたアーネストおじさんを優しく介抱したり、通行人が包帯を巻いたアーネストを好奇の目で見るのを叱咤したり。落ち込むアーネストには優しく声をかけて励まします。
「ありがとうね」と感謝するアーネストに「すねたりふくれたりしたときに、どうしたらいいかは全部あなたが教えてくれたのよ」と返すセレスティーヌ。
アーネストが普段いかに愛情深くセレスティーヌを育てているか、また2人の深い絆を改めて感じさせてくれたセリフでした。
「結婚式に行く」設定とあって、ちょっとおめかししたセレスティーㇴが着ているコートやスカートも可愛らしく楽しめます。このシリーズは全作読破したい。
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